<第6回>
カツミ営業部の森です。
今回は、中級者向けの「改造編」です。そこそこ腕の立つ人が、この手のキットを見ると、色々いじくりまわしたくなるもんです。無理せず、自分の技量にあった改造に取り組んで下さい。
当キットはシンプルな構成にする為、ランボードをエッチング製法による凸表現にしております。それなりに“見られる”出来ではありますが、やはり別パーツでより立体的にしたくなります。そこで、この凸表現の上に市販のランボード(エンドウ#2357)をハンダ付けします。実車は特異な形状のランボ―ドなのですが、今回はそこまで固執しません。より立体的ならOKです
先ずは、糸ノコで凸表現と同じ長さに切り出します。糸ノコのない方は、少し長めにニッパーで切り、ヤスリで調整して下さい。ニッパーで際を切ると、力が加わり変形してしまいます。
ランボードを凸表現上に当てがい、内側を数か所仮止めをします。
仮止めがOKなら、本流しをして下さい。本流しは仮止め同様、内側のみです。何せ薄い板材ですから、熱を加えすぎると沿ってしまいます。
画像ですが、左右変わってしまいスミマセン。写真を撮るのを忘れて、作業を進めてしまいました。
本流しがOKなら、余分なハンダをキサゲして下さい。お気づきでしょうが、元(凸表現)のランボ―ドがはみ出しています…。
ここからが少ししんどいのですが、はみ出した凸を削ります。削り方ですが、私は良く研ぎ出したキサゲで削り取り、ペーパーヤスリで仕上げました。キサゲは…と言う方は、ブロックに巻き(貼り)付けたペーパーヤスリで、ひたすら削って下さい。
画像に向かって右が削る前、左が削った後です。
パンタ脇のランボードも同様です。とは言え、屋根の傾斜が変わってくるので、そのままでは水平になりません。そこで、ランボード裏に帯板を仕込み、水平を出します。使う帯板
は、2.0㎜×0.2㎜??? ホント、すみません。厚さを忘れてしまいました。ご自分で測ってみて下さい。
後は、「クーラー脇」と同じ手順になります。
ランボード同様、雨樋もエッチングによる凸表現です。雨樋貼るの苦手な方、多いですよね。そこで、このキットでは雨樋貼り不要な作りなっています。とは言え…この手の車両、雨樋がくっきり出ていないと嫌なんですよねぇ。そこで、“わざわざ”雨樋表現の上に雨樋(帯板1.0㎜×0.2㎜)を貼ります。
貼り方は、通常のキットと同じ手順です。どちらかの端部をしっかりと仮止めします。そこから、約1cm間隔で点付けをして行きます。真っ直ぐ貼るコツは画像をご覧下さい。帯板がピンっと張った状態で、なるべく遠で位置合わせ(そして親指?で抑える)をして行きます。近くでチマチマ合わせるよりも、遠くで合わせ、手早く点付けした方が真っすぐ貼る事が出来ます。
仮止めの途中、少しでもずれたら、潔くやり直しましょう。手元の少しのずれは、進めば進むほど、大きなずれとなって行きます。
きれい(正確に)仮止めが出来たら、本流しです。コテを寝かせて一気に(ハンダを)平らにして行きましょう。ハンダが平らであれば平らなほど、キサゲが楽になります。