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Web版ハンダ付け教室「クモハ123-5・6キット」を作る

<第5回> カツミ営業部の森です。
今回も「ハンダ付け」ではありません。床下機器の組立です。通常、弊社製品は真鍮製の床下機器ベースにソフトメタル製の床下機器をネジ止めして行きます。しかしながら当キットは、コスト削減の為ベースにネジ穴が開いておりません。この穴開けが、機械加工ながら“それなり”の金額を要してしまうのです。そこで当キットは、接着剤で接着して頂くようになっており、今回はその解説をしてまいります。


33.おススメ<接着剤>

金属の接着には、各社から出ている「エポキシ系2液混合タイプ」をおススメしておりました。しかしながら今は、セメダイン社から発売されている「メタルロック」をおススメしております。この接着剤もA剤・B剤を練り合わせて使うのですが、とにかく金属を接着した時の強度はかなりモノです。
特徴として、接着面を貼り合わせ、空気に触れなくなると硬化が始まり、約10分で固まります。その為、空気に触れていない所は直ぐに効果しないので、はみ出した接着剤だけをふき取る事が出来ます。

34.<床下機器ベース>加工

しっかりと接着させる為に、ひと手間かけます。ベースですが、そのままだと表面はツルツルです。サンドペーパー(#400程度)で接着面に細かい傷を付けます。こうする事により、傷の中に接着剤が回り込み(喰い込み)強度が増す事になります。まぁ、この程度の大きさの物だと、絶大な効果が表れる訳ではありませんが、一応やっとくかな?みたいな感じです。

35.<床下機器>加工

こちらもひと手間かけます。接着面を金属ヤスリ(なければ平らな板に張り付けたサンドペーパー)で平らに仕上げておきます。鋳造品の為、歪みが出て平らになっていない物があり、。ベース上でガタついてしまうからです。
ベースも機器も、接着前には中性洗剤やシンナーで脂分を落としておきましょう。

36.<床下機器>補強・裏

いくら強力な接着剤とは言え、万全とは言えません。そこで補強をします。機器と機器の隙間に接着剤を“ブリッジ”として補填します。目立たないように裏側から根本の部分に少量流し込みます。ここは空気に触れたままなので、固まるまでに30分位要します(気温によって変わります)。

37. <床下機器>補強・裏

表側から見ると、こんな感じ…。黒いのが接着剤です。
話は戻りますが、瞬間接着剤でも接着出来ます。ただ、瞬間接着剤は衝撃に弱く、「カツっ」とぶつけると、「ポロっ」と行きやすいので、ディスプレイモデルなら良いのですが、鉄道模型やラジコンの様な走行モデルにはあまり向いておりません。

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